コロナ禍で世界が一変した2020年、僕はフルリモートの働き方を本格的に始めた。
最初に感じたのは「これ、めちゃくちゃ快適じゃん」という喜び。

仕事といえば現場!のワイからすれば、もう神。憧れを通り越して夢かと思った。
でも、同時に強烈な不安もあった。
「このまま家で黙々と働いて、本当に評価されるのか?」 「ちゃんと信頼されているんだろうか?」
だからこそ僕は、報連相に命をかけた。TeamsなどのChatでの一言、オンラインでのの朝会、タスク進捗の共有。
全部が「信頼貯金」だと思って、丁寧に積み上げてきた。
GitLabが証明した “フルリモート” の可能性
リモートワークの先駆者として必ず名前があがるのが、GitLab。
エンジニア界隈だとめちゃくちゃ有名なGitLabというプラットフォームを運営している。
開発(Dev)と運用(Ops)を一つのUIで完結させる「DevOps時代の要塞開発(Dev)と運用(Ops)を一つのUIで完結させる「DevOps時代の要塞」
実はこの会社は全社員フルリモート。世界70ヵ国以上にメンバーが散らばっている。
驚くべきは、共同創業者の一人がウクライナ人のDmitriy Zaporozhetsであること。
彼は当時、なんと「水道がない村」に住んでいた。井戸から水を汲んで、開発をしていたのだ。

「水が出ないよりも、世界中のエンジニアと開発できるほうが大事だった」
そう語る彼の姿勢が、GitLabのカルチャーの核になった。

いやもう起業の姿勢が神過ぎる。
・すべての情報をドキュメント化 ・非同期コミュニケーションを徹底 ・透明性を最優先
リモートに必要なすべてが、そこにあった。
もう10年近く前から、リモートを実践し、しかも世界中から人材を雇用している事例があったんだ。
それでも日本は出社回帰している
現実を見てほしい。2025年、日本では再び「出社」が当然の空気になりつつある。

なんで逆戻りするかな。リモートに戻りたい!
- 出社比率を上げる企業
- リモート手当の廃止
- ハイブリッドを謳いつつ、実質出社強制
なぜリモートが定着しなかったのか?
それは、信頼の土台がないままに、ツールだけ導入してしまったからだ。
ツールを使えば仕事が回るわけじゃない。 信頼がなければ、リモートはただの「孤立」になる。
リモートワークで信頼される人の共通点
ここで、僕の体験を交えて話そう。
僕はリモートに移行してから、ずっと考えていた。
「どうすれば、上司に信頼してもらえるか?」
その結果、たどり着いた結論はシンプルだ。
🔹 1|報連相は “少し過剰なくらい” がちょうどいい

しつこいかなって位、報告していた時期もあったよ!
最初のうちは、過剰なくらいの報告がベスト。お互いなれていないことも多かったので。
そのうち、こいつはきちんとサボらず仕事してんなって思われると報告の頻度は徐々に減っていったよ。
- 「進めています」の一言だけでじゃなくて、具体的な業務内容は細かく
- 小さなトラブルこそ早めに相談する
- 見えないからこそ、あえてオンライン会議をお願いして進捗確認を依頼するのもOK
🔹 2|進捗は”見せる”もの
進捗管理は会社で使っているものがあれば、それを使うのがベスト。
けど、意外と導入していない会社もいる。
そんなときはスプレッドシートやExcelのテンプレガントチャートがおすすめ。
毎日の進捗をばっちりアピールはとっても大切。
- タスク管理ツールを使って、タスクの「見える化」を意識
- 自分から「今週の動き」をまとめて発信
🔹 3|雑用や地味な作業を率先する
リモートでも交流は積極的にできます。そして、そんな中で意識したのが、誰もやりたがらない、地味な仕事。
データ整理とか書類作成とか。
エンジニアは絶対やりたくないだろうなって仕事を自ら率先してアピール。

誰もやりたがらない仕事をすることで評価は爆上がり。みんなも楽になって
一石三鳥くらいの効果があるよ!
- 誰もやらない作業に気づいて、動けるか
- チームメンバーやそれ以外の社員との交流もしっかりと行うと尚ベスト。
こうした積み重ねが、「この人に任せて大丈夫」という信頼につながっていく。
リモートは “自由” じゃない。”戦略” だ
リモートワークというと、自由とか、楽とか、好きな場所で働けるというイメージが先行しがちだ。
でも、僕は思う。
リモートワークとは「自由なようでいて、超・戦略的な働き方」だ。
なぜなら、自由を得るにはそれ以上の「見えない努力」が必要だからだ。
- タイミングのいいレス
- 表情豊かなZoom参加
- 雑談力と、空気の読めるチャット
その全部が、武器になる。
これからのリモートワークはどうなる?
僕の予測はこうだ。
✅ 1. スキル × 信頼構築で “完全リモート” が可能に
→ GitLabのような企業に所属する or フリーランスとして独立
✅ 2. “なんとなくリモート” は消える
→ 成果が不明瞭なまま、なんとなく続けるスタイルは淘汰される
✅ 3. フルリモート人材は奪い合いに
→ 地方・海外問わず優秀な人材を求め、採用競争が激化
だからこそ、今こそ行動が必要だ。
最後に:リモートの時代に輝く人の共通点
それは、「信頼を設計できる人」だ。
どれだけ技術があっても、どれだけSNSで発信しても。 信頼されなければ、仕事は来ないし、自由もない。
でも、逆に言えば——
信頼とスキルさえあれば、あなたは世界中どこでも仕事ができる。
GitLabの創業者が井戸から水を汲みながら作ったように、 僕らも、どんな環境からでも、自分の自由な働き方を設計できる。
さあ、今日も「信頼の一歩」を重ねていこう。
それが、明日の自由を作る。